「ミャンマー総選挙に伴う注意喚起」
大使館からのお知らせ
                                                           平成27年10月23日                              
                  在ミャンマー日本国大使館領事部
11月8日(日),ミャンマーの総選挙が実施される予定です。
 今回の選挙は,1990年以降,初めて主要政党全てが揃って行われる全国規模の国政選挙であり,国民の関心は極めて高く,市内では,支持政党の旗を掲げるタクシー,車等が走り,街頭演説活動も活発に行われている等,選挙活動が活発化しています。今後選挙戦終盤に向けて更に熱のこもった活動が展開されることが予想され,多くの支持者が集まる場所では,集会に伴う渋滞や集まった支持者の気持ちが高揚したり,雰囲気に飲まれたりしたとき,ちょっとしたことがきっかけとなり,小さないざこざから大きな事件・事故に発展することも考えられます。
 また,投票後についても,その結果を喧伝する又は不服とする一部の支持者などによるデモが引き起こされる可能性も否定できず,またデモ等が大々的に行われる場合は,関係当局による取締りが強化されることになり,その結果として不測の事態の発生も排除できないことから,投開票後も,社会が落ち着きを取り戻すまでの間,不測の事態が起こることも想定し,以下の点に御留意ください。

 ●各政党の街頭演説・集会,デモが行われている場所及び関連施設には近づかない。また,近くで集会が行われていることに気づいたときは,速やかに回避する。
 ●ミャンマー人の前で,特に集会等がある場所等で,特定の政党や候補者の批判や支持などといった不用意な発言は慎む。
 ●各政党事務所,選挙投票所,開票所などにむやみに近づかない。
 ●選挙運動に起因する交通渋滞に巻き込まれても,運動員を刺激する言動をしない。
 ●投票日は,選挙権のある個人使用人(メイド,ドライバー)等の投票に配慮する。

 また,一般的な緊急時対策として,以下にも御留意ください。
 ●常日頃から報道等を通じて最新の治安情報の入手に努める。
 ●攻撃対象となり得る場所(政府機関,軍・警察,政党・宗教関連施設等)の周辺には可能な限り近づかない。
 ●外出の際は,家族・知人や職場関係者に所在を明らかにし,いつでも連絡が取れるよう携帯電話を常時携行する。
 ●自宅待機を想定し,緊急備蓄品を準備する。