1. 沼田大使は、1月20日から22日にかけて、ラカイン州シットウェー地区及びパウトー地区の国内避難民キャンプ等を訪問しました。今回の訪問は、日本が拠出した資金により現地で人道支援活動及び開発協力を行っているUNDP(国連開発計画)、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、WFP(世界食糧計画)の3団体の活動の視察を行うためのものです。各国際機関からミャンマー事務所長が同行しました。
2. ラカイン州では、2012年6月及び10月に発生したコミュニティ間の衝突により、約14万人が国内避難民となっています。日本は国際機関を通じて、同州の人道支援、復興、開発のニーズを支援しています。2013年3月に少数民族地域支援としてUNDP,UNHCR,WFPに合計39億ドルが供与され、この一部がラカイン州の支援に使われています。
3. 沼田大使は、シットウェー地区のセッ・ヨー・チャ避難民キャンプ、ボー・ドゥー・パ避難民キャンプ、パウトー地区のシン・テッ・モー避難民キャンプを訪問し、UNHCRが提供するシェルター、WFPが配布する食料、UNDPが実施する社会統合プロジェクト等を視察しました。また各キャンプにおいて、避難民から生活の様子を直接聞きました。
4. 最終日に、大使はラカイン州政府農業畜産大臣、電力工業大臣、運輸大臣と面会し、日本が引き続き国際機関を通じて支援していくことを表明すると共に、長期的な国内避難民問題解決の道筋を明らかにすることの必要性、現地の治安状況等に関する透明性、情報開示の重要性を伝えました。
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