日ミャンマー共同イニシアティブ(第5回会合)
2014年10月20日
1.本日、ミャンマーの首都ネーピードーにおいて、樋口建史駐ミャンマー大使及びカン・ゾー国家計画・経済開発大臣の共同議長の下、日・ミャンマー両国の官民双方の関係者が出席して、「日ミャンマー共同イニシアティブ(第5回会合)」が開催されました。
2.2013年5月に立ち上げられた「日・ミャンマー共同イニシアティブ」は、ミャンマーにおける投資環境の整備を迅速化するための具体的な取組を両国の官民双方の関係者の間で議論する枠組みです。今回5回目となる全体会合では、これまでの議論の成果を評価するとともに、今後の課題について議論が行われてきました。
3.総評すると、ミャンマー側は、日本側からの具体的な提言に真摯に耳を傾け、是正できる点はすぐに取り組み、または時間をかけて検討する等、意欲的な姿勢を見せてきました。例えば、輸出入政策や投資関連手続きについては、貿易・投資案件の飛躍的増加に対応すべく、国際的水準・慣行を踏まえた意欲的な措置が次々と打ち出されています。行政側の対応も、依然と比較して円滑化しています。
4.一方、ビジネスが本格化するにつれて、金融・税制等の発展が今後の課題として浮かび上がりつつあります。また、外国人駐在員数の増加にもかかわらず、外国人管理の旧弊は根強く、更に、電力、通信、運輸・交通といった基礎インフラの整備に向け、ミャンマー政府及び開発パートナーによる一層の取組みが必要とされています。
5.今回の会議では、本日の成果を両国首脳に報告するとともに、今後もこうした議論を継続していくことを確認しました。加えて、今後ミャンマーの持続可能な経済発展を実現するため、同国の産業育成のためにとるべき施策等の検討に、日本からも協力していくことが歓迎されました。