平成24年度対ミャンマー草の根・人間の安全保障無償資金協力 給水施設3箇所における引渡式・オープニングセレモニーの開催平成25年9月12日(木)、13日(金)、14日(土)

 日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ザガイン地域パラミ区給水施設建設計画に116,464米ドル、マグウェ地域ミャイン地区チョウ村給水施設整備計画に110,545米ドル、及び同地域チャウ地区タウンター村給水施設整備計画に85,029米ドルを支援しました。

今般、給水施設の完成に伴い、平成25年9月12、13及び14日、ザガイン地域とマグウェ地域において建設された給水施設3箇所の引渡式・オープニングセレモニーが開催されました。式典には在ミャンマー日本国大使館から中矢書記官が出席し、ミャンマー側からはザガイン地域政府ティン・ライン・ミィン開発大臣、行政局高官や実行委員会メンバーほか、多くの地元住民が出席しました。

1990年に設立されたパラミ区は、ザガイン地区の中央部に位置し、約2.4km離れた場所にエーヤーワディー川、西方にはザガイン山系があります。同区住民は井戸水を主に生活用水として使用していますが、石灰が多く含まれており飲料水には適しておらず、また暑季になると水不足に陥ります。マグウェ地域ミャイン地区チョウ村、同地域チャウ地区タウンター村もまた安全な水を得るのに、住民は多額のお金を費やし、住民の教育、保健面、また地域の社会経済活動は発展が妨げられており、暑季には家畜にも影響を及ぼしています。

引渡式典で中矢書記官は、「日本政府は無償資金協力によって別途『中央乾燥地村落給水計画』(約6.5億円)を実施中であり、中央乾燥地帯を対象に井戸掘りの支援を地域開発局に対して行っています。本プロジェクトにより、ザガイン地域内の15村落及びマグウェ地域内の45村落で井戸が掘られます。在ミャンマー日本大使館は過去20年間に600件以上の草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトを支援しています。」と述べました。

各地域の地元住民から、給水施設が完成した喜び、今後の生活様式の向上への期待と共に、日本政府と日本国民への感謝の言葉が寄せられました。