草の根・人間の安全保障無償資金協力によるラカイン州ミンチャウン僧院付属小学校の新校舎引渡式典開催

2013年7月5日、草の根・人間の安全保障無償資金協力によりラカイン州シットウェ地区ミンチャウン僧院付属小学校の新校舎完成引渡式典が行われました。式典には、在ミャンマー日本国大使館から有馬書記官が出席し、ミャンマー側よりラカイン州議会ター・ニュン副議長、ラカイン州政府アウン・チョー・ミン社会大臣、ター・ルー・チェー電力・工業大臣、アウン・タン・ティン林業・鉱山大臣、ミンチャウン僧院付属小学校・代表僧侶及び アウン・チョー・ニュン建設委員会委員長に加え多くの関係者や住民が出席しました。

引渡式典では、有馬書記官より「引渡式典が執り行われることを非常に嬉しく誇りに思います。これらの学校で勉強した子ども達が立派に成長し、ミャンマーの将来を支える人材に育ってくれることを願っています。」と述べたのに対し、ミンチャウン僧院付属小学校・代表僧侶から「ミンチャウン僧院付属小学校はミャンマーの中でも貧しい僧院学校のひとつです。私たちが1998年に同校を設立した目的は3つあります。1番に、貧しい子どもたちが教育を受けられるよう、2番目に、地元若者の就職率が高くなるよう、3番目が、きちんとした教育システムを構築するというものです。そのような中、日本大使館を通じ、素晴らしい校舎を建てていただき、心から感謝しています。シットウェ地区で2度の暴動が起き、校舎建設を中断せざるを得なくなった時期もあり、完成するか心配しました。しかし、建設会社及び建設委員会がひとつになり乗り越え、完成した校舎を目の前にし、感動しています。日本の支援に深く御礼申し上げます。」と謝意が述べられました。

今般支援では、89,078米ドルの資金供与により、鉄筋コンクリート造1階建て新校舎(4教室)、学校家具、トイレ、渡り廊下が同校に整備されました。日本政府は、今後も草の根・人間の安全保障無償資金協力により教育分野における支援を行っていく予定です。日本政府としては、こうした支援が二国間の友好関係の発展に繋がることを望んでいます。