草の根・人間の安全保障無償資金協力によるパコック僧院付属中学校引渡式典開催

2013年6月24日に草の根・人間の安全保障無償資金協力によるタニンダリー地域ダウェイ 地区パコック僧院付属中学校の新校舎引渡式典が行われました。 式典には在ミャンマー日本国大使館から松尾参事官が出席し、ミャンマー側よりウィン・スエ タニンダリー地域政府電力工業大臣に加え多くの関係者や住民が出席しました。

引渡式典で松尾参事官は「草の根無償資金協力によるミャンマーへの教育支援は現在まで、約260校の修繕・建設をして参りました。これからも教育分野の支援を引き続き行いたいと考えています。」と述べました。

ウィン・スエ・タニンダリー地域政府電力工業大臣は、「歴史の最初のページを開くと我が国ミャンマーと日本の関係が書いてあるほど、日本とミャンマーのつながりは深いです。我が国の教育に必要な校舎を長年にわたり、支援し続けていただき本当にありがとうございます。昔からの友である日本との関係が更に固い絆で結ばれることを信じています。」とスピーチされました。

同校はタイ国境付近に住む内戦で親を亡くした孤児や、貧しくて教育を受けられない児童 らを引き取り、教育を受けさせています。現在僧院に住みながら勉強している児童は280名い ます。1年前と比べると子ども達の数は100名以上増加しました。その理由は、休みに里帰り した子ども達が同じように教育を受けられない境遇の子ども達に「一緒に勉強しよう!」と言って 連れて帰ってくるからです。子ども達は同学校で勉強はもちろんのことミャンマーの文化や礼儀 についても学んでいます。

今般支援では、81,520米ドルの資金供与により、学校校舎及びトイレが建設されました。日本政府は、今後も草の根・人間の安全保障無償資金協力により教育分野における支援を行っていく予定です。日本政府としては、こうした支援が二国間の友好関係の発展に繋がることを望んでいます。