バルーチャン第2水力発電所補修事業(我が国無償資金協力支援案件)着工式典の開催
平成26年6月28日
  2014年6月28日(金)午前9時より、ヤンゴンにてバルーチャン第2水力発電所補修事業着工式典が、樋口建史駐ミャンマー日本国特命全権大使をはじめとする日本側関係者、ミャンマー側より、アウン・タン・ウー電力副大臣、アウン・カイン・ヤンゴン配電公社総裁、キン・マウン・ウィン水力発電公社総裁他、関係者が出席の下、開催されました。
式典にて、樋口大使より、「バルーチャン第2水力発電所は、60年前、日本とミャンマーとの間で取り交わされた戦後賠償案件第1号として建設され、今日に渡りミャンマー国内の電力供給に大きな役割を果たしてきました。今回の補修事業に関わる双方の関係者に敬意と感謝を表し、今後とも、電力供給の拡大と安定にむけ、日本政府としても発電事業に貢献していきたい。」と述べました。
式典の最後に、出席者全員で、現地に向けヤンゴンを出発する補修部品を掲載した車両を見送り、本補修事業の成功と作業における安全を祈念し、式典が終了しました。  
本補修事業は、70億円の無償資金供与により実施され、2014年7月より2016年2月まで作業が予定されており、本事業の実施によりミャンマー国内の電力供給の改善に貢献することになります。日本政府としても本件をはじめ各分野においてODAを活用した支援を予定しており、こうした支援が外交関係樹立60周年を迎える二国間の友好関係の発展に繋がることを望んでいます。
参考:バルーチャン第2水力発電所概要
・ヤンゴンから東北約300Kmのカヤ州ロピタのバルーチャン川に位置し、19kmの区間で高低差670mを有する流れ込み式の水力発電所。(水源はシャン州、インレー湖)
・日本の戦後賠償案件の第一号として無償資金協力(104億円)にて1954年実施、1960年に1号機-3号機が完成。その後ミャンマー政府の自己資金で4-6号機が増設され、1974年に全体が完成。
・発電出力は、168MW。(28MW水車発電機6台にて構成。)