カレン州・モン州情勢について
大使館からのお知らせ
2014年9月30日
在ミャンマー大使館
1 報道によれば,26日から29日にかけて,カレン州及びモン州において武装勢力と国軍部隊との間で衝突が発生しました。報道等による詳細は,以下のとおりです。

(1) 27日カレン州ミャワディ(Myawaddy)地区において,民主カレン慈善軍(DKBA)とみられる武装勢力と国軍部隊との間で衝突が発生し,死者,負傷者を出しました。現在,状況は落ち着いているものの,依然両軍の対立は継続しており,タイ側では,戦闘の再開に備えてミャンマー国境沿いの警戒を強化しています。

(2) 26日から29日にかけて,モン州チャイマロー(Kyaikmaraw)地区においても,DKBAとみられる武装勢力と国軍部隊との間で衝突が断続的に発生しました。

(3) 29日,カレン州ターマニャ山付近にて,パアン(Pa-an)からコーカレイ(Kawkareik)に向かっていた乗合バスの近くに,正体不明の武装勢力により発射されたロケット弾が着弾し,乗客4名が負傷しました。

2 これら報道に対して,ミャンマー政府は,30日現在,公式な声明を発表していません。

3 ついては,カレン州・モン州同地域に渡航・滞在予定の邦人の皆様におかれては,以下の点に留意するとともに,最新の情報収集に努めてください。
(1)急を要しない訪問は延期する。
(2)軍関係者の集まる場所や標的となる可能性のある施設,政府機関,軍・警察関連施設には可能な限り近づかない。
(3)周囲への警戒を怠らないようにし,不審人物や不審物を察知したら速やかにその場から離れる。

4 ミャワディとタイ・メーソットの国境は,ミャンマーとタイの主要な交易ルートですが,昨年8月新たに同国境を経由したヤンゴン方面への外国人の通り抜けが認められ,最近では外国人の利用者が増えています。