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草の根・人間の安全保障無償資金協力によるカレン州2学校建設計画引渡式典の開催
2015年8月2日及び3日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により支援されたカレン州パアン地区ターマニャ村小学校及びチャーインセッチー地区チャーインジー村小中学校の新校舎引渡式典が行われました。
式典には、当館から船井雄一郎書記官が、ミャンマー側からは、ソー・ウィン・テイン・カレン州政府財務大臣、ソー・サー・ロー・ラ・カレン州政府森林・鉱山大臣をはじめ、建設委員会の委員長及び委員など多くの関係者や地域住民が出席しました。
ターマニャ村小学校の引渡式典では、ソー・ウィン・テイン大臣が、「国家の発展のためには人的資産が重要です。人材の育成には教育が最も重要であるため、先だってパアン地区に教育大学を開校いたしました。日本国民が誠意と真心で支援してくださった新校舎で、教師、父兄が協力して優秀な学生の輩出に努力していかなければなりません。」と述べ、地域教育にも貢献したターマニャ高僧の詩を読み上げ、教育の重要性を訴えました。チャーインジー村小中学校の引渡式典では、ソー・サー・ロー・ラ大臣が、「我々の地域は、約60年間戦闘状態にあったので、他国・他地域に追いつくためにはかなりの努力が必要とされるでしょう。私は68年に来日した際、日本人が非常に仕事熱心であることに感心したことを記憶しています。退職しても仕事を続けている人もいます。また、日本は様々な分野で長く支援を続けてくださっています。日本人の勤勉さを見習って、我々地域代表、教師父兄、委員会、皆が一丸となって児童・生徒の学力向上に協力していきましょう。」と述べました。
続いて、船井書記官より、「地域出身の州政府大臣をはじめ、関係者の方々が、多くの苦難を乗り越え、子供たちにより良い学習環境を提供しようと尽力されたことを存じております。学校教育の充実を通じ、次世代を担う人を育てることこそ、国の豊かな未来を拓く扉です。私ども日本国民は、ミャンマーの皆様の未来が輝かしいものになるよう強く願っています。」と述べ、日本とミャンマーの友好関係が発展することを願い、挨拶を締めくくりました。
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力スキームに基づき、384,613米ドルの資金供与を通じ、上記施設の整備を支援しました。日本政府は、今後も草の根・人間の安全保障無償資金協力により様々な分野で支援を行っていく予定です。また、こうした支援が二国間の友好関係の更なる発展に繋がることを期待しています。
カレン族の児童と指きりを交わす船井書記官 | 新校舎の建設を喜ぶ児童と船井書記官 | 新しい教室で日本とミャンマーの国旗を振って友好を示す生徒たち | カレン族の生徒とともに2階建新校舎の前でテープカット |