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ダラ地区注意喚起
大使館からのお知らせ
平成28年2月8日
在ミャンマー日本大使館領事部
1.当地国営紙の報道によれば,ヤンゴン市ダラ地区(ヤンゴン川を挟んだ北側)において,サイカー等利用時における料金トラブルが多発している模様です。同国営紙は,以下のような地元観光ガイドやサイカー運転手のコメントを紹介し,注意を呼び掛けています。
●観光客の多くは,バイク・タクシーやサイカーを利用しているが,中には最初に提示された運賃以上の料金を請求される事案も発生し,観光客とのトラブルに発展した例もある。
●外国人客がターゲットにされており,特に個人観光客は要注意である。
2. ダラ地区は,近年,手軽にミャンマーの田舎の風情を楽しめる観光スポットとして人気が高まっていいます。また2014年には日本政府により,ヤンゴン市内とダラ地区を結ぶフェリー3隻が寄贈されるとともに桟橋の改修工事も行われ,日本人にとっても縁のある地域です。
3. 他方で,同地区は貧困地域でもあり,上記のような料金トラブルの他にも,サイカー等を利用した観光中に,米や菓子類を購入しそれらを洪水被害等により身寄りをなくした貧しい子供たち等に寄付するよう強要されるケースも散見されています。
4. また,実際に料金トラブルに巻き込まれた在留邦人の方からは,
●パンソーダン港のフェリー乗場でミャンマー人の男の子に「日本人は,フェリー代は無料である」等と声を掛けられ,フェリー船内まで案内された。
●フェリー船内で,同男の子から「サイカーに乗るなら案内する」等と言われ,同人が紹介したサイカーに30分間で5,000チャットの約束で乗車した。
●サイカーで観光中に米10kgを45,000チャットで購入し身寄りのない子供たちに寄付するように強要され,2時間の観光を終えた際には3時間分の料金を請求された。
との報告が大使館にも寄せられています。
5. つきましては,邦人の皆様におかれましては,ダラ地区を訪問される際は以下の点にご留意いただき,トラブル防止に努めて頂きたく存じます。
(1)単独若しくは女性・子供だけでの観光は避け,信頼出来る観光ガイドを同行させる。(2)フェリー内等において日本語で声を掛けられても,気安く応じない。
(3)サイカー等の料金交渉時は,運転手とともに必ず乗車開始時間を確認し,メモに控える等する。
(4)万が一,料金トラブルに巻き込まれても,大声を出したりすることなく,冷静に対応する。