ヤンゴン気象レーダー塔の引き渡し式

ヤンゴン気象レーダー塔の引き渡し式典が2016年10月24日、運輸・通信省気象水文局ヤンゴン事務所で行われ、新たに完成したヤンゴン気象レーダー塔がミャンマー側に引き渡されました。

日本の無償資金協力「気象観測装置整備計画」により整備されるミャンマー西部ラカイン州のチャオピュー、ヤンゴン、マンダレーの気象レーダー塔により、ミャンマーの大部分とベンガル湾を観測、早期に警戒情報を提供することが可能となります。チャオピューレーダー塔は2015年に完成、マンダレーレーダー塔は来年完成予定で、3つのレーダーに係る総事業費はおよそ40億円を見込んでいます。

引き渡し式典には、タン・ズィン・マウン運輸・通信大臣、ピョー・ミン・テイン・ヤンゴン地域政府首相、樋口建史在ミャンマー日本国大使、中澤慶一郎JICAミャンマー事務所長が出席しました。

樋口大使は「日本は非常に災害の多い国です。近くは2011年の東日本大震災で大きな被害がありました。今後もミャンマー政府と協力をさせていただきながら、気象・防災分野における協力を強化していきたいと考えています」と挨拶。タン・ズィン・マウン運輸・通信大臣は「新たな気象レーダーシステムは、人命を守ることに大いに役立つことでしょう」と感謝の言葉を述べました。

ミャンマーでは2008年、サイクロン・ナルギスがエーヤワディ地域とヤンゴン南部に襲来、13万8000人以上が死亡または行方不明となり、240万人が被害を受けています。