カヤー州ロイコー総合病院整備計画の完成引き渡し式

カヤー州ロイコー総合病院整備計画にて建設した病棟の引き渡し式典が2017年2月8日(水)に行われました。

今回、新たに建設されたのは、一般・専門外来や救急診療部門を含む「新本館東棟」、産婦人科や内科を含む「新本館西棟」の2つの新病棟(RC造、2階建て)であり、地域の中核病院としての機能強化に大きく寄与するものです(総事業費約19.5億円)。

引き渡し式典には、エル・ポウン・ショー・カヤー州政府首相、テッ・カイン・ウィン保健・スポーツ省事務次官、松尾秀明在ミャンマー日本国大使館参事官、西形康太郎JICAミャンマー事務所次長他が出席しました。

松尾参事官は、「本計画による支援は、ロイコー総合病院の診療機能に加え、地域の保健医療の「核」としての機能強化にも繋がるものであり、現在実施している保健システム強化に関する技術協力プロジェクトと相まって、ミャンマーの保健医療の改善に資するものと信じている。」旨を挨拶。

エル・ポウン・ショー州首相は、「今回の支援により建設された新病棟には、近代的な医療機器を備えた手術室や分娩室が設けられ、本日も多くの患者が既にサービスを利用している。日本政府とJICAによる支援に感謝を申し上げる。」旨、テッ・カイン・ウィン事務次官は、「今回、日本の支援によって新病棟が開業されたことにより、人々が治療を受けるチャンスが広がることとなる。病院関係者は、患者本位のサービス提供に努め、地域から信頼を得る総合病院の維持に努めて欲しい。」旨をそれぞれ挨拶。

カヤー州の州都にあるロイコー総合病院は、その診療圏は隣接するシャン州南部まで広がっていますが、施設・機材の老朽化により中核病院として機能を十分に発揮できておらず、施設・機材の整備が喫緊の課題となっていました。