
8月26日、ヤンゴンのメリアホテルにおいて、「第19回日本語スピーチコンテスト」の最終発表会が開催されました(当館及びミャンマー元日本留学生協会(MAJA)主催、国際交流基金助成、ミャンマー日本商工会議所(JCCM)、ヤンゴン日本人会、日本ミャンマー協会、日本在外企業協会協賛)。
当日は100名もの応募者の中から一次審査を通過した15名が参加し、熱戦が繰り広げられました。
全員のスピーチ終了後、審査員による厳正な審査を経て、上位3名の入賞者と敢闘賞が発表されました。入賞者とスピーチのテーマは以下のとおりです。
表彰状が丸山大使より、副賞が武藤日本人会会長より、日本往復航空券が大場日本ミャンマー協会事務局長より、それぞれ贈られました。
(審査員コメント)
通学時にいつも見かける、路上でものを売って生きる子供たちの姿に心をうたれ、
ミャンマーのすべての子どもたちに教育の機会を届けられるようにしたいという夢をもつ Nway Oo Khineさん。
大学で日本語を勉強しながらチャリティー活動にも参加し、日本語を使って日本の教育支援活動とのつながりを広めるという夢を、情熱的かつ論理的に話してくれました。
流れるような美しい日本語に乗せてメッセージをまっすぐ届ける、力強いスピーチでした。
表彰状が丸山大使より、副賞が根岸JCCM会頭よりそれぞれ贈られました。
(審査員コメント)
何度も日本企業での仕事で失敗したエピソードをユーモアたっぷりに話して、
会場を笑いの渦につつんだKyaw Ye Aungさん。
Kyawさんの失敗談を聞くと、「がんばれ!」といいたくなりますが、クビにならないまでも文化、習慣の違いからくる行き違いは、
多くの人が経験したことがあるはずで、それが共感の温かい笑いをよびました。
表彰状が丸山大使より、副賞がミョーキンMAJA会長よりそれぞれ贈られました。
(審査員コメント)
子どもの頃パイナップルの外見と中身のギャップに感動したというほほえましいエピソードからはじまったSandyさんのスピーチは、
日本人上司が自分を個人としては評価してくれたのに、ミャンマー人一般に対しては偏見、ステレオタイプをもち、
心ない言葉をなげかけたことに傷ついたという体験談が、切実な訴えとして審査員の胸を打ちました。
自身の体験を通じて、メッセージの説得力が高まる、優れたスピーチでした。
表彰状が丸山大使より、副賞が佐藤国際交流基金ヤンゴン日本文化センター所長よりそれぞれ贈られました。
(審査員コメント)
児童養育施設での二人の日本人との出会いが、勉強、日本語、サッカーを一生懸命がんばるHtun Htun Naingさんの原動力であることが、
深く伝わってきました。これからもがんばって自分を育ててくれた家族とドリームトレインを守りたいという夢に、心から敢闘賞を贈ります。
今回1位となったNway Oo Khineさんは、今秋東京で開催される、ASEAN各国のスピーチコンテスト成績優秀者が集まるプログラムにミャンマー代表として参加します。
来年も、多くの方の参加をお待ちしております。