プレスツアー開催報告(2017年度)

3月5日から6日、在ミャンマー日本大使館はプレスツアーを実施し、在ヤンゴンのメディア関係者7社8名が参加しました。

このプレスツアーは、日本政府のミャンマーにおける開発協力プロジェクトに対するメディアの認識を高め、様々な分野での日本の貢献についてミャンマーの人々に伝えるものです。

今般、メディアの方々を、マグウェ地域にある公益財団法人オイスカの農業支援センターとその周辺の村々、マンダレー地域に位置するサンチャ僧院付属小学校へ案内しました。

オイスカは20年以上にわたりミャンマーにおいて農業支援を続けてきた団体であり、政府としては日本NGO連携無償資金協力「農村開発の為の人材育成拠点の整備並びにマグウェ地域生計向上プロジェクト」により平成25年度から3年間その活動を支援しました。

メディアの方々はオイスカから支援を受けている村人にインタビューをし、養豚、養鶏、家庭菜園の支援及び技術指導により生計が向上したという話を聞き取った他、オイスカの木附代表から、ミャンマーでも活用できる日本の技術を選び抜いて指導をするようにしている、ミャンマーでの支援が20年以上続いたのは、ミャンマーの人々に頑張りたい、学びたいという強い気持ちがあるからだというお話等を伺いました。

サンチャ僧院付属小学校は、校舎がなく僧院施設を利用して教育を行っていた当校に、平成25年度草の根・無償資金協力「マンダレー地域ミンジャン地区サンチャ僧院付属小学校建設計画」により校舎を建設したプロジェクトであり、建設から3年以上経った現在でも校舎が大切に使用されている様子を見ることができた他、バッタンダ・ダマサラビウォンタ僧侶から児童生徒が集中して勉強に励むことができるようになった旨説明がありました。

一部のメディア参加者から、草の根・無償資金協力を知らなかった、ミャンマーでは支援を必要としている学校がたくさんあるので、是非多くの人に伝えたい、という声が聞かれました。

2日間のツアー日程を通して、現地メディアの方々と引率した大使館員との間で率直な意見交換ができたことも成果の一つです。参加者からは、日本のこれまでの各種の支援についての深い感謝の念が示されるとともに、今後さらに日本のODA案件について取材をしていきたいという声があがりました。

【プレス・ツアー概要】
開催日:2018年 3月5日~6日
参加者:新聞・テレビ7社8名のメディア関係者

【掲載記事】
☐ Myanmar Times (英字紙)
Japan pledges $100,000 for each village building plan
邦訳:日本が各地域に10万ドル支援計画

☐ Myanmar Times(緬字紙)
邦訳:日本大使館に約1億チャットのプロジェクト申請可

☐ The Mirror (緬字紙)
邦訳:マグウェ地域イェサジョ郡において農家の生活向上のための研修センターが活動