タイへの航空便チェックインの際の条件,当地医療事情等について


在留邦人の皆様へ
当地滞在中の皆様へ

1. タイへの航空便チェックインの際の条件について
(1)3月19日夜,タイ民間航空局は,タイ感染症法に基づく新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策を受け,渡航者に対する措置を発表しました。
 タイへ渡航される全ての乗客(タイ国籍は除く)に関し,搭乗手続き(チェックイン)の際に以下の項目を確認することとなったとのことです。
○ 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)につき感染している恐れがない旨を示す健康証明書を確認する。健康証明書は,出発日の72時間以内に発行されていなければならない。
○ 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の医療費につき,10万米ドル相当以上の額を補償することが分かる保険証券を確認する。
※ これらの措置は,タイ現地時間3月22日午前0時から適用されています。

(2)当館から当地タイ大使館に確認したところ,健康証明書は(単に熱がない,あるいは咳が出ていない,といったようなことを証明するものではなく)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)につき感染している恐れがない旨の証明が必要であり,また,上記書類はトランジットの場合も必要とのことです。
 実際の運用は様々とも聞いておりますが,搭乗手続きができなかった,との報告も寄せられていることから,十分ご注意下さい。

(3)3月20日付で当館からお伝えしたとおり,上記のタイ以外の周辺国を経由(トランジット)してミャンマーから本邦へ出国する場合,あるいは本邦から各周辺国を経由して当国へ入国する場合の経由の際の条件等について,新型コロナウイルス感染症の拡大等に伴い急に変更され,あるいは新たな制限が課される場合もありますので,各国大使館や航空会社等の関係機関から最新情報の入手に努めて下さい。
また,ヤンゴンと本邦の直行便,経由便共に,便数が減っている状態が続いていますので,各航空会社のHP等で最新情報を入手されるよう引き続き努めて下さい。

2. 当地における医療状況等について
3月17日付で当館からお伝えしたとおり,ミャンマーの入国の際や,ミャンマー国内の病院で診察を受けた際に,体温が38度以上あり,かつ,咳,くしゃみ,息切れの症状がある場合,指定病院に義務的に隔離されます。検査の結果陰性でしたが,指定病院に義務的に隔離された邦人の方も実際にいらっしゃいます。
 ただ,当地の医療機関の施設や受入体制は必ずしも十分とは言えないところ,当地における指定病院に義務的に隔離される事態に至らないよう,体調管理に努めるのをはじめ,十分注意するようにしてください(ミャンマー国内での国際空港での検疫と,指定病院における検査については,本メールの末尾を御参照下さい。)。
 また,日本では,通常の場合においては4日間待ってそれでも熱が高い人が受診するよう示されていますので,御参考にしてください。なお,重い症状で当地で受診した場合,十分な治療が受けられない可能性もありますので御注意ください。 

3.他国に渡航される際には,新型コロナウイルス感染症を受け,各種入国制限等を導入・強化している国・地域が増えているところ,必ず渡航先政府の最新情報を事前にご確認ください。なお,日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限については,以下のHPにとりまとめています。
参考:日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

4.新型コロナウイルスの感染・疑いがある旨診断された場合は,当館まで御一報願います。

【参考1】 ミャンマー国内の国際空港での検疫
2月28日から新型コロナウイルス感染症対策のためとして,ミャンマーの空港(国際線のみ)において下記の措置がとられていますので,ご留意下さい。
(1)日本を含め,当地に到着するすべての国際線旅客は,検疫申告書を提出する必要があります。検疫申告書は搭乗便または国際空港内の検疫所で配布されます。
(2)到着後の機内または空港内で行われる体温検査において体温が38度以上あり,咳,くしゃみ,息切れの症状がある場合には,検疫のルールに従い指定病院に隔離されます。

【参考2】 新型コロナウイルス感染症指定病院における検査
 当地における新型コロナウイルス感染症指定病院は8カ所であり,ヤンゴン市内の指定病院はウィバキ専門病院及びサウスカラッパ専門病院のみとなります。
(1)各医療機関では,日本を含めた感染国から入国した方で14日以内の発熱者であった場合,またこれらの国に渡航歴がなくとも発熱を伴い新型コロナウイルス感染症の症状が疑われる場合は同日中に指定病院に搬送されます。
(2)例えば,ヤンゴン市内の指定病院であるウィバキ専門病院では,搬送日または翌日にPCR検査を行われ,検査翌日または翌々日に検査結果が判明します。
 ・検査結果が「陽性」であった場合,指定病院にて隔離・入院治療となります。
 ・検査結果が「陰性」であった場合,すぐに退院することはできず,継続した最大14日間,隔離棟にて経過観察措置入院が必要となります。

■ 問い合わせ先:在ミャンマー日本国大使館領事部
  電話:95-1-549644~8
  FAX:95-1-549643
  メール:ryoji@yn.mofa.go.jp