はじめに

私たちは、外国からできるだけ多くの留学生を受け入れることを希望しています。より多くのミャンマーの皆さんに日本を理解してもらい、そして日本とミャンマーとの相互理解を深めるためにも、できるだけ多くの志あるミャンマーの皆さんが日本へ留学してくれることを望んでいます。

しかし、日本への留学情報をどこで得たらいいのか分からないという声を聞きます。そこで、日本への留学に関する様々な奨学金、入学試験、事務手続きなどの留学情報をまとめました。更に詳しく日本への留学について知りたい方は、 日本留学ガイドブック なども参考にしてください。

留学を考える前に

日本への留学を考えるにあたって、何を学びたいのか、どのくらいの期間留学したいのかを、よく考えて決める必要があります。皆さんが今まで身につけたことや今後どのような職に就きたいのか、自分の将来像を思い描きながら、以下の情報をも参考にしながら日本での学習計画を立ててください。

  1. 留学の形態
  2. 留学の種類
  3. 日本とミャンマーの教育制度の違い
  4. 日本の学校への入学試験
  5. 日本での生活
  6. 留学情報の収集

1. 留学の形態

語学留学日本語の習得を目的とした日本語教育機関や大学の日本語コースへの留学
                     (サマーコースから、大学入学準備課程まで1ヶ月~2年程度)

長期留学学士、修士、博士など学位の取得や専門知識・技能の習得を目的大学院、大学(4年~6年)の正規課程短期大学(通常2年)や
                     専門・専修学校等への留学

2. 留学の種類
  1. 国費留学

    日本国政府 (文部科学省) の奨学金による留学には、主に以下のような制度があります。研究留学生、学部留学生、高等専門学校及び専修学校への留学生は例年4月に募集をしています。 大使館のフェイスブック 等で詳細や最新の情報はご確認ください。

    1. 研究留学生(対象:35歳未満、日本語研修含め2年以内、大学院で専門分野を専攻。渡日後修士或いは博士課程に入学も可能。)
    2. 教員研修留学生 (対象:35歳未満、日本語研修含め1年6ヶ月以内。教員養成学部で特別研修。)
    3. 学部留学生 (対象:17歳以上22歳未満、日本語研修含め5年、医科歯科系は6年。学部教育を受ける。)
    4. 高等専門学校留学生(対象:17歳以上22歳未満、日本語研修を含め4年。主に高専3年次に編入。)
    5. 専修学校留学生(対象:17歳以上22歳未満、日本語研修を含め3年。専修学校の専門課程の授業。)
    6. 日本語・日本研究留学生(対象:大学3、4年に在籍する日本語・日本研究の学生。1年間の日本語・日本事情の特別研修。)
    7. ヤング・リーダーズ・プログラム(YLP)(アジア諸国の将来のナショナルリーダーとなることが期待される行政官等が対象。
      一年間の修士課程。)

  2. 私費留学

    留学費用を自分で用意するか、日本の地方公共団体、民間団体などの奨学金を得ながら留学することになります。

    日本の大学院・大学学部・短期大学への留学を希望する方が、日本の学校の出願資格、専攻分野、教授言語、学校独自の奨学金等についてこちらで検索頂けます。最新の情報は各大学にお問い合わせの上、積極的にご応募ください。大使館で毎月開催している留学アドバイザリー(事前予約制、無料)でもご相談頂けます。(日程は行事のご案内を参照してください。)  留学に先立ち、情報収集・相談する際には、「日本留学中にお金を稼げる」と強調する 悪質な留学斡旋業者には十分ご注意下さい。

3. 日本とミャンマーの教育制度の違い

大学や大学院に入学を考えている皆さんは、まず、自分が日本の大学の入学資格を満たしているかどうかを調べる必要があります。日本とミャンマーの教育制度には違いがあるので、ご自身の学歴や資格には十分に注意が必要です。

日本では、満6歳から12年間の初等・中等教育(小学校6年間、中学校3年間、高校3年間)を修了すると高等教育機関に進学することが可能になります。留学生の場合、日本の大学に学部入学するには、学校教育における12年の課程を修了していること、或いは大学入学資格を持っていることが必要となります。詳しい入学資格はこちらでご確認頂けます。

ミャンマーの教育制度では、高校を卒業した時点で11年の教育課程の修了であり、日本の大学入学資格である12年には足りませんが、平成28年12月15日よりアテッタンアスィンピンニャーイェーの課程(後期中等段階教育)を修了した方に対し日本の大学入学資格が付与されることとなりました。(文部科学省のホームページ

4. 日本の学校への入学試験
  1. 入学試験

    日本の学校へ入学するためには入学試験を受ける必要があります。試験の種類は筆記試験、面接試験、書類審査などがあり、試験科目は学校や専攻により日本語、英語、数学、理科など様々に異なります。自分が希望する学校の試験内容を確認してください。日本で入学試験を受けることが一般的ですが、現在多くの大学が日本留学試験を利用した入学試験を実施するようになっています。

  2. 日本留学試験(EJU)

    2004年から、日本に留学を希望する方のための試験として、「日本留学試験」 (Examination for Japanese University Admission for International Students: 略称 EJU) をミャンマーでの実施しています。筆記試験により日本語、理科、数学、総合科目の試験が課されています。 EJUとは、留学希望者の日本語能力と基礎学力を測る試験で、多くの国公立・私立大学が、この制度を利用しています。EJU を利用する大学リスト等はこちらでご確認頂けます(リンク先:http://www.jasso.go.jp/eju/use.html)。また、成績優秀者はJASSOの奨学金を予約し、日本の大学等への入学が決まった場合には、その奨学金を受けることも可能です。EJUの出願時に予約の申し込みが出来ます。

    EJU を受験したい方は、 ミャンマーの実施機関であるミャンマー元日本留学生協会(MAJA: Myanmar Association of Japan Alumni) までご連絡下さい。毎年、6月と11月に試験は行われており、申込期限はそれぞれ試験日の約3ヶ月前です。

5. 日本での生活
  1.  住居

    学生寮や留学生会館などの比較的安価な住居もありますが、収容人数があまり多くありません。民間のアパート、マンションは、学生寮と比べ家賃が通常高くなります。大学や JASSO に相談すれば、斡旋してくれることもあります。

  2. アルバイト

    学生は在籍する学校や入管等で所定の許可を受けた上で、決められた業種であれば、一定の時間内でアルバイトし生活費を補うことができます。アルバイトは学校などから紹介を受けることができますが、学業とアルバイトの両立は大変です。学校、住まい、アルバイト先が離れていると学業がおろそかになります。本来の目的である学業を犠牲にすることなくアルバイトだけで生活費を賄うことは困難ですので、留学前には一定の生活費を用意しておくことが重要です。

6. 留学情報の収集

日本政府や地方自治体、民間の奨学団体は皆さんの留学を様々な形で応援しています。ミャンマーの学生さんを積極的に支援している団体もありますので、日本では、大学、民間団体、地方公共団体の奨学金も多数あり、留学生を支援しています。

大使館では、日本の大学や日本語学校等の協力を得て、ヤンゴンやその他の都市で留学に関するセミナーを開催しているほか、毎月一回留学相談会(無料)を実施しています。これらを含む様々な留学に関する情報は大使館のFacebookで発信していますので、ご覧ください。

また、優秀な外国人留学生を数多く受け入れるために、文部科学省の委託を受け、岡山大学がヤンゴンおよびマンダレーに岡山大学日本留学センター(OJEIC)を設置しています。同センターではミャンマー語で留学相談を受けることもできますので、ぜひご利用下さい。

(ヤンゴン事務所)

電話番号 :092-6184-1054

住所 :Japan Foundation Yangon, 1st Floor,No.70, Nat Mauk Lane(1), Near Phoe Sein Hotel,Bahan Township, Yangon.


(マンダレー事務所)

電話番号 : 09-459-3433-40

住所   : MABA office,1stF,Room No.3,Block-1,Unit#6,Water Street, Mingalar Mandalay, Chan Mya Thar Si Township, Mandalay.


帰国留学生会(MAJA)のご案内

2001年、ミャンマー元日本留学生協会(MAJA :Myanmar Association of Japan Alumni)が創立され、2019年3月現在、2,400名以上の元留学生が会員となっています。日本に留学したことのあるミャンマー人ならば、参加を申し込むことができます。 MAJAは、日本大使館やミャンマー国内の大学などとも協力しており、これから留学を希望される方に対しての留学相談を実施しているほか、日本学生支援機構(JASSO : the Japan Student Services Association)の委託により EJU の実施等も行っています。

MAJA について質問のある方、日本からの帰国留学生で MAJA に参加したい方は、以下の連絡先までご連絡下さい。

連絡先No.2B(4), Snow Garden Housing, Thumingalar Road, Hnin Si Gone(KA) Ward, Thingangyun Township, Yangon, Myanmar
電話番号+95(9)428612151+95(9)262602121
電子メールmaja.ygn@gmail.com
ホームページhttp://www.ascoja-maja.org.mm/https://www.facebook.com/MyanmarAssociationOfJapanAlumniMAJA/