プレス・ツアー開催報告
2月に在ヤンゴンのメディア15社の記者の皆さんと共に2泊3日で実施したプレスツアーについてご報告します。
いつもは大使館のプレスリリースを中心に記事にしていただいている当地メディアの記者さんを、開発協力の現場へとお連れして、普段なかなか文字にして伝えきれない、プロジェクトへの思いや苦労話、日本ならではのアプローチや協力枠組み等についてお伝えすることが出来ました。
ツアー初日はヤンゴンでの座学。日本の開発協力全般のブリーフを通じて、日本のODAの考え方や特徴、そして日本国民の大切な税金を使っているからこそ、ミャンマーの皆さんに正しくより広く支援の状況を伝えてほしい、というメッセージをお伝えしました。
翌二日目、一行はヤンゴンから空路でカヤー州の州都ロイコーを訪れ、地域の中核病院であるロイコー総合病院を訪れた後、陸路でバルーチャン水力発電所に向かい、それぞれ視察しました。
ツアー当日は、日本の無償資金協力によって改修されたロイコー総合病院の引き渡し式典に当たり、一行も参列。数多くの方の医療を支える地域の中核病院でありながら、老朽化が進んでいたため、病棟の建設やX線診断装置や分娩監視装置、救急車などの機材の搬入を行ったプロジェクトに対し、式典に参加した州首相他から日本の支援に対する感謝の気持ちが述べられました。
式典後、一行は医療服に着替えて新しい病棟を視察。最新の手術台をはじめとする医療機器について、ハード面の支援だけでなく、機器の使用方法の研修も含めたきめこまやかな支援が行われているなど、日本の開発協力ならではの魅力をお伝えすることができました。
続いて午後からは、バルーチャン第二水力発電所を視察。1960年に完成した後、優に半世紀以上にわたりミャンマー国民に電力を供給し続けている、日本のミャンマーに対するODAのシンボルともいえるプロジェクトです。また、この間、1986年及び2013年にそれぞれ日本の支援で改修が施されており、我が国の長年にわたるミャンマーへの支援、そして両国の歴史的友好関係を理解してもらう絶好の機会となりました。
翌3日目、一行は空路ヤンゴンに戻りましたが、ツアーを通じて、座学や視察だけでなく、引率した大使館員と現地メディアジャーナリストたちとの間で様々に意見交換をする機会を得ることが出来たことも大きな成果だと思います。
参加者からは、日本のこれまでの各種の支援についての深い感謝の念が示されるとともに、今後さらに日本のODA案件について取材をしていきたいという声があがりました。
【プレス・ツアー概要】
開催日:2017年 2月7日~9日
参加者:新聞・テレビ15社15名のジャーナリスト

【掲載記事一覧】
 7Day Daily
Loikaw Hospital and Beluchaung Hydropower Plant which are upgraded with the help of Japan, to be handed-over today
邦訳:日本により改修されたロイコー病院とバルーチャン水力発電所が本日引渡し

 Democracy
Handing over Upgraded (500) Bed Loikaw General Hospital邦訳:500床の改修されたロイコー病院が引渡しへ

 Myanmar Times
Baluchaung No 2 Hydropower Plant rehabilitated 邦訳:バルーチャン第二水力発電所が改修された

 The Mirror
Handing over Upgraded (500) Bed Loikaw General Hospital邦訳:500床の改修されたロイコー病院が引渡しへ

 The Voice
Lawpita Hydropower plants could stop if Inle Lake is not conserved 邦訳:ロピタの水力発電所はインレー湖が保全されなければ停止しうる