「日本政府と国連児童基金(UNICEF)の協力による第6次母子保健サービス改善計画」
1。日本政府は UNICEF を通じてミャンマーの子どもに対する保健サービス活動に 380 万ドルの無償資金協力を行うことを決定し、 2005 年 11 月 9 日、ミャンマー保健省関係者の出席の下、小田野大使と UNICEF ミャンマー事務所キャロル・ロング代表との間で交換公文への署名が行われました。ロング所長は、署名式でのスピーチの中でミャンマーの子どもたちを致命的な病気から守るために国際社会の支援が必要とされており、この重要な時期に日本政府からの資金供与があったことで来年はより多くの子どもたちの命が救われるだろうと述べました。 2。 この無償資金協力はミャンマーの子どもたちに対する HIV/AIDS とマラリア対策および各予防接種活動に使用されます。ミャンマーにおける日本政府と UNICEF との協力は 1994 年に開始され、麻疹予防、ポリオ根絶などへの協力が行われてきました。今日の「母子保健サービス改善計画」は、 1999 年にそれまでの支援活動を統合して形成されたものであり、今回で 6 回目を迎えました。 3。日本政府としては今後もミャンマー保健省及び UNICEF と協力してミャンマーの子どもの衛生環境の向上に向けて支援を行っていく考えです。
1. 2005年10月6日、ヤンゴン総合病院にて日本政府の草の根無償資金協力によるレントゲン機材引渡し式典が行われました。式典には小田野大使の他、保健省ティン・ウィン・マウン保健局長、ヌー・ヌー・ター病院長他が出席しました。ミャンマー側からは日本政府の保険医療分野に対する協力に深く感謝する旨が述べられました。 2.ヤンゴン総合病院は1899年に設立されたミャンマー最大の総合病院です。貧困層の患者を無料で診察しているため、毎日多数の患者が来院し、昨年の外来患者数は約20万人に上っています。同病院ではレントゲン設備が老朽化し、数の不足が指摘されていました。2004年12月に病院側より新たなレントゲン設備の要請があり、検討の結果、最新のレントゲン設備一式(89,000ドル相当)を供与することが決定され、今回無事に機材が病院に贈呈されることとなりました。 3.日本政府は無償資金協力・技術協力を通して、ミャンマーの保健衛生の向上に尽力してきております。今後ともこのような人道的支援を続けていく考えです。
トー・カウン博士に福岡アジア文化賞(学術研究賞)が贈られました 2005年8月2日、ヤンゴン市内において、トー・カウン博士(ミャンマー歴史委員会委員、元ヤンゴン大学中央図書館館長、ヤンゴン大学名誉教授)に対する 福岡アジア文化賞(学術研究賞)受賞祝賀会が開催されました。この式典には小田野大使とタン・アウン教育大臣などが出席し、福岡市を代表して日下部国際部長から受賞者に決定通知書が手渡されました。トー・カウン博士は、2000年の学術研究賞受賞者であるタン・トゥン博士(故人)に続いて二人目のミャンマーからの受賞者です。9月には福岡市において授賞式及び一連の文化行事、受賞者による市民フォーラム等が行われました。このように、日本とミャンマーは幅広い分野で交流があります。 (2006年2月更新)
日本政府と国連世界食糧計画(WFP)の協力による緊急食料支援 日本政府は本年4月、WFPを通じてシャン州北部のコーカン地区での食料援助活動に50万ドルの支援を行いました。シャン州の一部、特にコーカン地区では換金作物となっていたケシの栽培を完全に停止したため、農家の現金収入が途絶え、食糧事情が急速に悪化しています。日本政府とJICAは、ケシ代替作物となるソバ栽培の普及にも取り組んでいるところですが、今般、WFPは日本政府の支援によって貧困農民に対しコメとソバクッキーの配布を行いました。 ソバでつくられた栄養強化クッキーは貧困農民の児童に学校給食として配布されました。これは、児童の栄養補給になるだけでなく、日・ミャンマー両政府が協力しているソバ栽培及びそのミャンマー国内での流通を促進することにもなり、さらに給食として配布することで児童の通学を促すことにもなります。日本大使館としては引き続きこのような貧困救済活動をサポートしていきたいと考えています。(2005年7月14日更新)
ミャンマー北部のいわゆる「黄金の三角地帯」を含む国境地帯では、土地が痩せており、荒れた土地でも良く育つケシが栽培されてきました。ケシの実からはアヘンが精製され、大きな問題となってきました。ミャンマー政府は、1999年から15年計画でこの問題に全力で取り組んでいますが、日本を含む国際社会はこれを応援しており、大きな成果を上げてきています。特に栽培が盛んであったシャン州北部のコーカン地方では既にケシ栽培を全廃しており、ケシに代わる商品作物として、日本政府及びJICAの援助によるソバの栽培が開始されています。 ミャンマーでは元来ソバを栽培、消費する習慣がありませんでしたが、ミャンマー企業によって、ソバクッキー、ソバ乾麺の生産や、ソバ焼酎、ソバウィスキーなどの試験生産も始まっており、ミャンマー国内での消費が進んでいます。日本大使館としても、このようなソバを巡る地場の努力が成功するよう願っています。
現在このような製品を製造しているミャンマー企業は以下の通りということです。
ソバクッキー、ソバ乾麺
Golden Crow (Shwe Kyee) Bakery, Mandalay 148 Corner of 78th & 39th Street, Mahaaungmye T/S, Mandalay, Myanmar.
ソバ焼酎
Mandalay Shwe Yi Distilleries Co. Ltd. Website: http://www.shweyi.com
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