日本政府は265万米ドルの無償資金協力を「第七次母子保健サービス改善計画」に対して行うことを決定しました。その署名式が、2006年11月22日、ヤンゴンにて小田野駐ミャンマー大使と UNICEFミャンマー事務所シュレスター・常駐代表との間で行われました。署名式では、ミャンマー保健省ティン・ウィン・マウン局長から、日本政府の支援によりミャンマーの子ども達を病気から救うことができると謝意が述べられました。 この無償資金は、マラリア対策や麻疹ワクチン、基礎医薬品、産科関連機材、 HIV/AIDSテストキットなどの調達に使用され、ミャンマー保健省の協力のもと、UNICEFを通じて地区病院や農村地区の医療施設に配布される予定です。 本件は、ミャンマーの特に農村地区での母子保健サービスの改善を目的に、ミャンマー保健省、日本政府及び UNICEFの協議のもとで進められてきました。これに関連して、我が国では、1999年から2005年までに6回にわたり同様の無償資金協力を実施してきており、総額は2,930万米ドルとなります。 今回のプロジェクトでは、 UNICEFの活動を支援することでミャンマーの母子保健環境が更に向上し、ミャンマーと日本の友好関係が強化されることが期待されています。(2006年11月)
11月1日、東南アジア青年の船の代表団一行が日本大使館を訪問し、大使館員との集いに出席しました。
10月30日、31日の両日、ミャンマー柔道連盟と日本大使館との共催によって第4回ジャパン・カップ柔道大会がヤンゴン市アウンサン競技場体育館にて開催されました。今年は、第一工業省やスポーツ省、建設省などの各省庁の実業団及びザガイン管区やシャン州からの代表チームなど合計10チームが参加し、昨年の大会より約40名多い男子79名、女子45名、合わせて124名がジャパンカップ優勝杯獲得を目指し熱戦が繰り広げられました。 今年の大会では、ミャンマー鉄道省実業団チームが最優秀チーム賞を獲得しました。また、10月31日の表彰式では、トゥラ・エー・ミィンスポーツ大臣や小田野大使より、優勝杯やトロフィー、賞品が授与されました。 本大会は、ミャンマーにおける柔道振興を通じた日本とミャンマーのスポーツ交流を目的に、日ASEAN交流年の2003年より毎年開催されている恒例のもので、多くのミャンマー柔道家が参加している大会です。 本大会について、ミャンマー柔道連盟の関係者からは「ジャパン・カップ柔道大会はミャンマーと日本の貴重なスポーツ交流の場であり、ミャンマー柔道家にとっては柔道が日本の伝統スポーツであることを改めて再認識させる有意義な機会となっています。」という積極的なコメントが聞かれます。 日本大使館としては、今後もこうしたミャンマーにおける日本の伝統スポーツの普及を通じて、日本とミャンマーの相互理解や友好関係の発展に努力していきたいと思います。
10月14日(土)、ヤンゴン市ロイヤル日航ホテルにおいて、日本大使館とミャンマー元日本留学生の共催により2006年日本語スピーチコンテストが開催され、在留邦人や日本語を学ぶミャンマー人など約300人の観客が会場に足を運びました。 日本語スピーチコンテストはヤンゴンでは今回で7回目、またマンダレーでは過去5回開催されており、ミャンマーでは毎年恒例の日本語関連行事として日本語学習者の日々の学習成果を発表する貴重な機会となっています。今年はヤンゴンのみでの開催ということからミャンマー各地から60名の応募があり、厳正な予選を通過した男性8名、女性11名の全19名がコンテストに挑みました。本コンテストでは参加者に思う存分発表して頂くために自由課題としたことから、発表内容は日本語や家族などに留まらず、迷信や上野動物園、自然環境保護などと多岐に渡りました。参加者はそれぞれ日本語で身振り手振りを交え自分の意見を発表し、今回から審査の対象となった質疑応答では審査員の厳しい質問に対して参加者は、日本語で一生懸命答えていました。 ミャンマーでは、日本語学習者が年々増加しており、国立大学や民間日本語学校、僧院で日本語を学んでいる学生は全国で6千人を上回っていることが象徴するように、今回のコンテストは例年よりも更にレベルの高いコンテストとなりました。 日本大使館では、日本語スピーチコンテストだけでなく、日本文学翻訳コンテストや日本語能力試験、日本留学試験などの日本語関係事業や日本文化を紹介する月例日本映画会や年に1度開催する日本映画祭なども文化行事を行っています。 日本大使館としては、ミャンマー各地の日本語学習者がこれらの機会を捉え、日本語の能力をより一層向上させることを期待しています。
【入賞者】 一位 :チョー・ズィン・ラッ 題目:人間の本性( 受賞作品原稿 ) 二位 :ズィン・リン・ニョー 題目:上野動物園とヤンゴン動物園の差( 受賞作品原稿 ) 三位 :トー・ズィン・ウー 題目:私の宝物( 受賞作品原稿 ) 特別賞:ウェ・ピョー・ナイン 題目:気付いた日本語 特別賞:タイッ・タイッ・トエー 題目:日本語で世界を歩こう 特別賞:ナイン・ソー・サン 題目:母から私、私から・・・
10月14日(土)、ヤンゴン市ロイヤル日航ホテルで開催された2006年日本語スピーチコンテストと併せて、今年3月18日にヤンゴンとマンダレー両都市にて開催された第1回日本文学翻訳コンテストの表彰式が行われました。 例年では日本語作文コンテストを開催しておりましたが、今回大使館では趣向を変え、日本文学の紹介と日本語の読解力向上を目的に日本文学翻訳コンテストを実施しました。本コンテストは初級、中級、上級の3つに分け、それぞれ自分の日本語能力に適した作品を参加者に翻訳して頂きました。今年の翻訳作品は初級「手紙一」、中級「ツェねずみ」、上級「注文の多い料理店」といずれも作家宮沢賢治の作品で、今年のコンテストではヤンゴン107名、マンダレー91名、計198名の日本文学に関心を持つ多くの日本語学習者が宮沢賢治の作品の翻訳に挑戦しました。 参加者からは「「翻訳作品は、普段勉強している日本語とは全く違っていて難しかったけど大変勉強になった」、「日本語を自分の言葉に翻訳する難しさを感じた」、「日本の文学作品をじっくり読んだのは今回が初めてでした」などの感想が寄せられた。このように本コンテストは、自分の能力を評価し、授業で習ったことを実践する貴重な機会となり、日本語学習者にとって大きな刺激になったようです。 表彰式の後には、審査員長を務めて頂いたミャンマー元日本留学生協会テットン前会長により改善点などを含めた本コンテストの講評がされました。 日本大使館としましては、来年の日本文学翻訳コンテストがよりハイレベルなコンテストになるよう、多くの方々のご参加を期待しております。
【受賞者】 上級一位:チョー・ソー・モー ( 受賞作品 ) 二位:キン・ケッ・ケッ・ウー 三位:テッセイン 中級一位:ウィン・ウィン・カイン・トン ( 受賞作品 ) 二位:チョー・ケー・カイン 三位:メースーシン 初級一位:ナイン・ソー・サン ( 受賞作品 ) 二位:タイッ・タイッ・トエー 三位:カイン・スー・リン
10月5日、ヤンゴンのジビタダナサンガ病院において、同病院側より病院管理委員会のニュン副委員長、在ミャンマー日本大使館の天野哲郎公使の出席のもと、日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力による医療機材(約9万2千米ドル相当、13機材)の引き渡し式典が開催されました。
同病院は社会奉仕団体により運営される総ベッド数150床の総合病院です。各医療サービスは基本的に無料で提供されており、対象としている患者は主に僧侶及び治療費を払えない貧困層です。日本政府は同病院のこうした活動を支援するために既に1995年より4次にわたり総額約27万ドル相当の医療機材を供与してきております。
日本政府は、かねてより病院建設や医療機材供与などミャンマーの保健医療分野への協力を実施してきました。今回同病院に供与された機材が活用され、より多くの貧困層の患者に医療サービスが提供されることを期待しています。 (2006.10)
本年10月2日、新ヤンゴン総合病院において、チョウ・ミン保健大臣、小田野大使の出席の下、日本政府及びJICAのフォローアップ無償資金協力によるCTスキャナー(X線断層撮影機、総額65万米ドル相当)の供与式典が行われました。同式典でミャンマー側からは、日本の協力に対して深く感謝する旨が述べられました。
新ヤンゴン総合病院は1984年に日本政府の無償資金協力により建設されたもので、今回供与されたCTスキャナーは、2004年5月の火災によって損傷した機材を更新するものです。日本政府はミャンマーに対する医療分野での協力を重視しており、これまでも多くの医療機材を供与してきました。このCTスキャナーが活用されることによって、より多くの患者の命が救われることが期待されます。 (2006年10月)
9月21日ヤンゴンにおいて、2006年度日本政府(文部科学省)奨学金により10月から日本の大学院等に留学する予定のミャンマー人青年に対するオリエンテーション及び送別会が日本大使館主催で開催されました。 参加した35名の留学予定者は、いずれも次代のミャンマーの国造りを担うことが期待される若手の公務員・研究者達であり、オリエンテーションの場では、日本大使館担当職員から日本での留学に関する詳細な説明や注意事項が伝えられました。また、ミャンマー人の日本留学経験者は日本の生活と勉強に関する自らの経験が披露されました。質疑応答では受講者から「日本の大学研究室での研究生活において最も留意すべきことは何か」、「日本では研究だけではなく多くの日本の友人を得たいと思うがどうしたらよいか」、「単に学位を得るだけではなく日本の発展の秘密も学びたいがどういう方法があるのか」等多くの質問が活発に寄せられ、これからの留学生活に対する彼らの強い希望と期待が感じられました。 引き続き行われた送別会では、日本大使館公使、ミャンマー教育省企画訓練局副局長、ミャンマー元留学生協会会長によるはなむけの言葉が述べられました。ミャンマー外務省儀典局に勤務するワナ・ハン氏から「今回のオリエンテーションで不安が解消された。精一杯がんばって勉強したい。」等これから日本に向かう35名の留学予定者の代表としての決意を語りました。更に送別会場では、参加した多くの日本留学経験者との交流も活発に行われ、先輩たちの貴重な助言や体験談に耳を傾けていました。 日本政府の奨学金による留学制度は、1952年にスタートして以来延べ 700人超のミャンマー人留学生を受け入れてきました。留学経験者達はいずれもミャンマー国内の主要な分野の指導的人材として活躍すると共に日本・ミャンマー間の貴重な架け橋となっています。留学生の受け入れと彼らの成長を通じて日本・ミャンマーの友好関係の一層の発展が期待されます。
12名から成る日本の青年グループは、日本政府(内閣府)主催による青年交流事業の一環として8月末より20日間の日程でミャンマーを訪問しました。この訪問は2001年度より年1回毎年実施されているもので本年度で6回目になりますが、毎回10数名の20代を中心にした学生、勤労者等の日本人青年がミャンマーを訪れ現地の人々との交流と相互理解を促進する重要な機会となっています。 本年度も滞在期間中、ミャンマー側の受け入れ窓口である連邦連帯開発協会の親身な協力により、ヤンゴン、マンダレー、バガン及びタウンジーといった当国の主要都市を訪問するとともにミャンマー政府、大学・文化関係者等からの説明を受け、参加者は、ミャンマーの生活、歴史及び文化について書物を通じるのみでは得られない貴重な知識・理解を得ることができました。また、滞在中のハイライトの一つは実際に一般のミャンマー人の家庭にお世話になるホームステイであり、今回はヤンゴン、バガン及びタウンジーの3ヶ所で実施されました。1ヶ所あたり3日間でしたが、日本人参加者は受け入れてくれたミャンマー人家庭の温かいもてなしと人情に触れると共にミャンマー人の家庭でも日本人の若人との身近な交流により生きた日本人理解に役立った等で、互いに去り難い思いを抱いたとのことです。 訪問日程の最終日には、日本・ミャンマー交流のための日本大使館主催夕食会が開催され、日本の青年グループ一行は、日本の伝統舞踊と歌を披露してお世話になったミャンマー側関係者への感謝の気持ちを伝え、ミャンマー側出席者から喝采を受けました。最後に、今回の参加青年全員が異口同音に「ミャンマーに関心が持てた。機会があれば是非再訪したい。」と述べる等、今次訪問は非常に有意義な成果を収めました。
ミャンマーに対する緊急無償資金協力(ポリオ予防接種に対する支援)
1.ミャンマー政府は、本年4月、マンダレー管区ピン・ウー・ルイン地区で生後19ヶ月の幼児がポリオを発症したことを受け、国連児童基金(UNICEF)等と協議の上、ポリオ発生場所周辺でのポリオワクチン予防接種を実施することを決定し、9月3日に第1回目のポリオワクチンの一斉投与を行いました。 2.日本政府は、ミャンマー政府が実施するポリオワクチン予防接種投与を支援するため、国連児童基金(UNICEF)を通じ、約2,800万円の緊急無償資金協力を実施しました。 3.今回の日本政府の資金協力は、ミャンマーの児童をポリオから救うことを目的とした緊急性の高い人道案件であり、支援する意義及び必要性は極めて高く、日本政府は今後ともこのような人道支援を続けていく考えです。
日本政府及び JICA は、シャン州北部のコーカン地方において、ケシに代わる作物としてソバ栽培を支援してきました。このコーカン産ソバを使用した商品として、昨年よりミャンマー企業によりソバ焼酎が販売されています。今回、このソバ焼酎に新たな 2 品目が加わりました。これまでより度数の高い36度の ソバ焼酎と 43 度のソバウィスキーです ( 写真参照 ) 。 これらの新しいソバ焼酎は 9 月中旬、ソバウィスキーは 9 月下旬より、ヤンゴン・マンダレーなどの都市のスーパーマーケット、酒屋等で販売される予定との ことです。 日本大使館は、引き続き同地域のケシ栽培撲滅及び貧困削減を支援してまいります。
製造元 Mandalay Shwe Yi Distilleries Co. Ltd. Website: www.shweyi.com Email: shweyi-hq@myanmar.com.mm
( ヤンゴン ) H-64 Ar Thaw Ka St. , Bayintnaung Warehouses, Mayangone Township , Yangon Tel: (Office) 01-680560,681223,682467 (Factory) 01-4410286 ( マンダレー ) Myat Saw Nyi Naung Pagoda St. , Corner of Yuzana St ., Bet.(23x24)&(88x89) St. , Aung Myay Thar San Township, Mandalay Tel: (Office) 02-27542, 32429,64682 (Factory) 01-4481125
我が国の NPO である「家族計画国際協力財団( JOICFP )」は、ミャンマーのマグウェー管区において、国連人口基金 (UNFPA) と協力しつつ、家族計画と母子保健環境の向上に努めています。この度、我が国政府は日本 NGO 支援無償資金協力約1千万円を JOICFP に提供し、同地区の 12 カ村の地域保健施設の補修を行いました。 7 月14日、グウェイピン村地域保健所において、同プロジェクト完了開所式が行なわれ、ミャンマー側より保健省保健局ティン・ティン・ティ公衆衛生課長ほか、ダニエル・ベーカー UNFPA 代表、石井澄江 JOICFP 事務局長、当館より小川正史参事官が出席しました。
今回の地域保健施設の改修により、同地域の人々に対して母子保健を中心とする質の高い保健サービスを提供することが可能となりました。
また、本件は国連、ミャンマー政府、日本政府及び日本 NGO の4者による協力で実現した意義深いプロジェクトです。
NPO民族フォーラムによる社会福祉省消防局に対する救急車・消防車の供与
我が国の NPO である「民族フォーラム」は、我が国地方自治体より提供された中古の救急車及び消防車各 1 台を社会福祉省消防局に贈呈し、その贈呈式が本年 7 月 4 日に開催されました。この民族フォーラムの活動には、我が国政府が日本 NGO 無償資金協力として、輸送費、修理・整備費など約72万円を支援しています。この式典には、ミャンマー側よりチョー・ミン社会福祉省副大臣、ミン・トゥン消防局長ほか、民族フォーラムよりミン・マウン当地代表、当館より天野哲郎公使ほかが出席しました。
今回の救急車及び消防車の贈呈により、火災や事故、病気など緊急時において、消防局が迅速な対応を取ることが可能になりました。
2006年5月23日(招待者限定上映)、24日(一般上映)ヤンゴンにおいて、30日(招待者特別上映)、31日(一般上映)マンダレーにおいて、それぞれ日本・ミャンマー合作映画「血の絆」の特別上映会を開催し、4日間ほぼ満員の大盛況に終わりました。23日のヤンゴン封切りのオープニングセレモニーは、日本から千野皓司監督が駆け付け、小田野大使とテイン・トン・アウン映画庁総裁代行も出席し盛大に行われました。 3時間21分におよぶ映画「血の絆」には、日本とミャンマー両国の有名俳優が多数出演しており、映画制作に企画からシナリオ執筆、撮影を終えるまで約17年の歳月を費やした超大作です。来年の日本大使館主催日本映画祭でも「血の絆」を上映する予定です。
「 Thway~血の絆」ストーリー:
第二次世界大戦末期のインパール作戦に赴いた日本軍兵士、吉田隆夫の娘、吉田由美が大学生に成長し、実は自分には父親とミャンマー女性(マ・トエトエ)の間に生まれた異母弟(モンモン)がいることを知り、この異母弟を捜すためにミャンマーに行き、さまざまな紆余曲折の果てに「弟」に巡り会うという筋書きの、美しくも哀しい姉弟の物語です。
「千野皓司監督講演会」-山田洋次監督と日本映画の状況と題して-
2006年5月25日、日本大使館アセンブリーホールにおいて、日本・ミャンマー合作映画「血の絆」の千野皓司監督による講演会が行われました。講演会当日には、ミャンマー映画協会関係者や俳優、日本語学習者など約100人の聴衆が集まりました。講演会では、日本映画の変遷、山田洋次監督や「血の絆」に関する興味深いエピソードなど千野監督の豊富な体験談を交えお話して頂きました。講演後は、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」を上映し、来客の皆様に鑑賞して頂きました。
5 月 9 日、小田野大使はシャン州コーカン特別区ラオカイ市にあるコーカン人民病院を訪問し、日本政府が同病院に対して草の根無償資金協力によって供与した医療機材の引渡し式に出席しました。この式典にはラショー副司令官フラ・ミン准将、コーカン特別区ポン・チャー・シン主席、ラオカイ司令官トゥン・ネイ・リン准将他が出席しました。今回供与されたのはレントゲン機器、超音波診断機など、約865万円相当の機材です。これによって、住民に対する医療サービスが向上することが望まれます。
また、同日小田野大使は JICA がコーカン特別区で総合的な麻薬撲滅・社会開発事業として実施している小学校の開所式やミャンマー農業公社( MAS ) が運営する実験農場施設の落成式に参加しました。
1.日本政府は平成16年(2004年)11月19日、反麻薬協会に対し草の根無償資金により麻薬患者更生及び研修施設建設のために約6万6千米ドルの支援を行い、同協会がこれまで同施設の建設を進めてきました。本年5月30日、同施設の完成に伴い開所式が行われ、当館より小田野大使、ミャンマー側よりミンスエ中将、マウン・ウー内務大臣及びサン・テイン-ミャンマー反麻薬協会会長他が出席しました。 2.ミャンマー政府は、麻薬撲滅に取り組んでおり、日本政府も協力をしております。当施設では、麻薬中毒患者の更生及び社会復帰を目的とする研修、また相談員や指導員の育成などの活動が行われる予定です。 3.今回の日本政府による支援がミャンマーの麻薬問題解決に大きく貢献することが期待されています。
3 月 30 日、日本政府は鳥インフルエンザによる被害の拡大が懸念されている世界 15 カ国に対して 4900 万米ドル ( 約 58 億円 ) をユニセフを通じて支援することを発表しました。 4900 万米ドルのうち 210 万米ドル ( 約 2 億 5 千万円 ) がミャンマーにおける予防教育・啓蒙活動をはじめ、消毒薬や石鹸などの予防衛生物資調達に充てられます。これまで、鳥インフルエンザによる死亡例の約半数は子どもが占めており、今回の支援によって、特に多くのミャンマーの子ども達を鳥インフルエンザ感染から防ぐことが期待されています。
1。日本政府は AMDA(日本NGO)の協力により、シャン州コーカン第一特別区ラオカイ市に所在するラオカイ市民病院に対して、草の根無償資金協力による約2000万円相当の医療機材を供与しましたが、2005年11月3日、その引き渡し式典がラオカイ市において開催されました。この式典には、当館小田野大使の他、ミャンマー政府側より地域平和発展評議会、辺境民族開発省及び保健省の関係者、コーカン特別区よりポン・ター・シュン副主席他が出席しました。 2。コーカン第一特別区は、中国雲南省と国境を接するシャン州北部に位置し、人口の70%は明朝末期に中国より移住した漢族(コーカン族)によって構成されています。同特別区政府は1989年にミャンマー政府と和平合意を結びました。過去100年にわたりコーカン地区は世界有数のアヘン産地でしたが、2002年にアヘンの栽培を全面的に禁止しました。同特別区には、コーカン族の他にシャン族、パラウン族など多数の少数民族が生活し、その医療面を含む生活水準は非常に遅れています。 3。今回の医療機材供与は、緊急搬送患者の治療に対応できる外科手術機材や X線装置などを中心とするもので、これによりコーカン特別区の医療水準大きく改善することが期待されています。ミャンマー政府及びコーカン自治政府からは、日本政府及びAMDAの協力に深く感謝する旨が述べられました。(2006.1.31更新)
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